rosemary-mama’s blog

アラフィフ主婦の気ままな日常~わんこ・料理・旅行~

夏休みの水の事故

夏休みの水の事故。

毎年ニュースを見ては心を痛める。

今年は旅行する人が増えたからなのか

特に目にするように思える。

楽しい夏の思い出にと行った先での

思いがけない事故、とても辛い。

そんな中、溺れた娘を父親が助けた

というニュースをみた。

本当によかった。

二人とも無事で。

本当に。

 

そして、思い出す。

子供の頃二度ほど溺れかけた。

 

一度目は海で。

3歳か4歳の私は浮き輪をして海に浮かんでいた。

姉の同級生家族との旅行で

その時は子供達4人をおじさん(同級生の父親)が

見てくれていた。

浮き輪には紐がついていて

4人分の紐をもってくれていた。

 

4人の浮き輪はぎゅうぎゅうで

ぶつかりながら、きゃっきゃっと遊んでいたと思う。

と、私の浮き輪がくるりと裏返った。

当然頭は海の中、足は外へとなる。

頭を上げようとしても上がらないし

足をバタバタしても上がらない。

もうムリだと思ったら、浮き輪が元に戻った。

おじさんが戻したのだと思う。

しばらくかかったのは、気がつかなかったか

潜ってると思ったか。

死ぬかと思ったが、おじさんは笑っていたし

姉や両親はその時一緒におらず

その後のことは覚えていない。

 

二度目は滝で。

夏休み姉と二人で母親の故郷に帰り

祖母と叔母と滝へ行った。

海みたいにベトベトしない

涼しくて緑いっぱいの滝を

とても気に入った。

 

そこには滝壺がいくつもあり

家族連れが多くあそんでいた。

私も姉と滝壺であそんだ。

いろんな滝壺に行った後

すいてる滝壺を見つけた。

 

最初は縁でパシャパシャとしていたけど

泳げる姉が真ん中の方までスーイといって

戻ってくる遊びを始めた。

私も、とスーイといったら

真ん中あたりで急にずぼっと身体が沈んだ。

夢中で上に向かってかき上がった。

やっと頭がでて息を吸ったと思ったら

またずぼっと沈んだ。

2~3回繰り返しただろうか

水着を引っ張られて横に動きだし

引っ張っているのが姉だとわかった。

滝壺の縁にあげられて命拾いした。

あの時、姉に命を助けてもらったと

本当に思っている。

そして滝壺では二度と泳がないと決めた。

 

その後、サンダルが流れてきたと

血相を変えた祖母と叔母がきたことを

覚えている。

 

その後の話。

祖母の家に帰り、姉に呼ばれて

襖を少しあけて隣の部屋をのぞくと

祖父と祖母が向かいあって話をしていた。

姉は「おばあちゃん怒られてる」と言った。

長い時間、祖母はでてこないで

おじいちゃん怖い声で随分長く怒るんだなと

思ったのを覚えている。

 

家に戻ってから、溺れたことは言わずに

おばあちゃんがおじいちゃんに怒られていた。

と母に話したら

漬け物用の白菜をたくさん買って

だめにしちゃった時も

おじいちゃんから酷く怒られていたわね。

と言った。

うちより何倍も広いお家に住んでいて

お金持ちにみえるのに

白菜を腐らせただけで

(今思えばおじいちゃんは正しい)

あんなに長く怒られるなんて

おばあちゃん可哀想。

と、おじいちゃんとおばあちゃんの

力関係を感じ取り、時代を感じた。

そして、おじいちゃんは大好きだけど

私は優しい人と結婚したいなと思った。

 

あの日、助けてもらった有り難さを

毎年感じ感謝します。